今日はちょっとご機嫌で調子に乗り、
薔薇の花びらがフワ~っと浮かぶ入浴剤を購入。早速、投入。
ロマンチックでよい香りがお風呂場・・・
もとい、バスルームに漂う。
薔薇の花びらが贅沢に風呂桶・・・
もとい、バスタブに泳ぐ。
う~ん、気分はもうお姫様だ。
と、思いたい。
でもやはり私は律義者。
ピンクに染まる湯船を横目に
気を早らせながら
まずは身体をセコセコ洗う
もちろんタオルは斜めがけ。
さあ!いざお姫様。ザブ~ン。
「ぬるい!」
湯温設定ミス・・・
ちょっと~!
追い炊きできないじゃん。
花びら邪魔じゃん。
風呂釜壊れんじゃん。
そこでふと我に帰る。
「・・・なんともあわれだ。
だいたいこういうロマンチック似合わない。
絶対私のキャラじゃない。
しかも独りで盛り上がってた自分がちょっと虚しい・・・」
私がいくら「花びらバス」に身を浮かべても
ちっとも優美ではないし、むしろ滑稽?
ロマンチックなはずの薔薇の花びらさえ、
ゴミがただ浮いているだけに見えてきたし。
そもそも、この家の人間臭いお風呂場に
映画や雑誌で見るようなバスルームの再現は無理。
愕然としている間にいつのまにか、
すっかりお風呂場の薔薇臭は薄まっていて、
気づくと、汚らしいカス(に見える)の浮かぶ
ぬるい湯に無理して肩までつかる一般庶民がそこにいた。
裸んぼうの私は、その浮遊物の除去に結構な労力を要し、
もうヘトヘト。リラックスどころではない。
やっとの思いで「追い炊き」スイッチオン。
いやいや、エセお姫様セレブ風呂にはまいった。
あ、エセは私か。
薔薇の花びらに逆恨みしても仕方あるまい。
気を取り直すべく、
普段愛用している漢方系「唐辛子チンキ」の入浴剤。
冷えにはほんと効くんだ、これ。汗だくになるし。
やっと熱くなっってきた湯に投入。
色と色が混じってすごい湯色になってしまった。
・・・ま、いいっか。
「やっぱり、いつものこれが一番じゃわいのう~」
どっこいしょ。温まった、温まった。
「夏ともいえど、熱い湯に限るわいのう~」
湯上りの私は、薔薇のような唐辛子のような
なんだかよく分からない異臭を漂わせていた・・・。
これも庶民の宿命か。
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