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2006年6月21日水曜日

恐怖の順風満帆

現実世界ではありえないことなのだけれど


例えば
ドミノ倒しのギネスに挑戦の妄想では

何日も全集中で膨大なドミノを並べ、仕掛けも凝って
体育館の床を埋め尽くす。
これといったトラブルも無くいよいよ完成間近という時、

極度の恐怖が私を襲うのだ。
「こんなうまく行き過ぎていいのか」
と。
あと10個足らずだというのに
つい、私は両腕を振り回す。
ドミノは、どんどん倒れてゆき水の泡になるけど
ただガーッと鳴る轟音を突っ立って聞いている。
もうヤケクソだから。
多分殺される。

例えば
がらがらの高速道路を猛スピードで運転している妄想では

何の障害も無く気持ちよく飛ばしていると
急に恐怖が襲うのだ。
「こんなうまく行き過ぎていていいのか?」
と。
後少しで出口なのに
つい、私はハンドルから手を離す。
車は制御不能になり私はあわててハンドルを取るけど
ただガーッめちゃくちゃに廻す。
もうやけくそだから。
たぶん死ぬ。


順風満帆を知らぬがゆえの恐怖かスリルか。

積み上げて来たものを
あと少しというところで
自らぶち壊したくなるこの衝動・快感・後悔・転落…

なんとか妄想だけで済ませたいものだ。


今までの人生、順風満帆じゃないのがせめてもの救い。

色々ありすぎて忙しくって暇がない


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