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2006年2月1日水曜日

惰眠族

惰眠族はとにかく寝る

毎日毎日ちょっとの隙さえあれば
睡眠を貪るのだ

惰眠すればするほど
その集落では崇められ
「惰眠主」となる

目覚めると玄関には
尊敬の意を込めた贈り物の数々が
どっさり献上されている

ご馳走、お菓子、衣服、装飾品、日常雑貨…

「年間惰眠主」には
集落をあげての大パレード

プール付き豪邸を与えられ
一族の手習いとなり
惰眠を貪り続けることができる

そう、「惰眠」すればするほど
地位と名誉と富を手にするのだ

眠ることのできない惰眠族は
「惰眠主」に憧れながら働き
少しでも恩恵を得ようと
必死に貢ぎ必死に寝る
それでも頂点には程遠い


惰眠族の平均睡眠時間
十時間

参考までに「惰眠主」の平均睡眠時間
二十八時間

しかし主の場合、
起きている時間はほんのわずかなので
ほぼ寝ているに等しい

惰眠を追及すると
夢の中で全ての日常生活を賄えるらしい

夢の中で
友達とおしゃべりしたり
スポーツしたりあそんだり映画をみたり
食事したりお風呂に入ったり
美女とデートしたり…

そんな「惰眠族」の存在を
私は知っている

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